肥料をあげても大きくならない?

肥料をあげても大きくならない?

植物が育つために必要なもの

植物を元気に育てようと思ったとき、肥料をあげることを考える人は多いのではないでしょうか。

もちろん、肥料は植物の成長に欠かせません。

しかし、肥料をあげているのに、なかなか大きくならなかったり、

反対に葉の色が悪くなったりすることもあります。

実は、植物が元気に育つためには肥料だけでなく、

光・水・温度・湿度など、さまざまな条件がそろっている必要があります。

いちばん”足りていないもの”が成長を制限する

ここで知っておきたいのが、「リービッヒの最小率(さいしょうりつ)」という考え方です。

これは植物の成長に必要な養分のうち、最も不足しているものが生育を制限するという考え方です。

例えば、窒素・リン・カリウムが必要な量だけあっても、

別の必須養分が不足していれば、植物は十分に成長できません。

この仕組みをわかりやすくしたものに『ドネベックの桶』があります。

「ドネベックの桶」で考えてみよう!

長さの違う板を組み合わせて作った桶を想像してみてください。

桶に水を入れると、一番短い板の高さまでしか水をためることはできません。

他の板がどれだけ長くても、短い板が水の量を制限してしまうのです。

植物の成長もこれと似ています。

板=養分

板の長さ=養分の量

水の量=植物の成長量

桶とその中の水を、養分と植物の成長に置き換えたのがドネベックの桶、ということです。

たとえ肥料が十分にあっても、必要な養分のひとつが不足していれば、成長はその不足によって制限されます。

すでに足りているものを増やしても、不足している部分が解消されなければ、

大きな改善には繋がらないことがあるのです。

植物をよく観察することにつながる

植物を元気に育てるためには、必要なものをただ増やすのではなく、

何が不足しているか考え、見つけることも重要です。

リービッヒの最小率は、もともと養分についての考え方ですが、

植物の生育環境を見直すときにも役立つ視点です。

葉の色や形、土の乾き方などの置き場所の環境。

植物をよく観察し、今はどのような状態なのかを考えてみましょう。

植物のお世話に必要なことは「足すこと」だけではありません。

「最小」を見つけ、「最大」の成長を植物に与えられるように。

「何を足すか」に「何が足りないか」の視点も足してみましょう。