ソテツ科 ディオーン属
ディオーン・スピヌロスム
まだ知る人の少ない、静かな迫力を持つ植物
恐竜がいた時代から続くソテツの仲間。
なかなか出会えないこの子の魅力をご紹介します🌿
ディオーン・スピヌロスムは、ソテツ科の植物です。ソテツの仲間は、恐竜が生きていた時代にはすでに地球上に広がっていたといわれる、とても古い歴史を持つグループです。
ただ、観葉植物としてはほとんど流通しておらず、「名前を初めて聞いた」という方がほとんど。私たちも、お客様に出会っていただける機会が少ない植物だと感じています。だからこそ、管理の中で気づいたこと、見てほしいところを、ここでお伝えしようと思います。
ディオーン・スピヌロスムってどんな植物?
科・属
ソテツ科 ディオーン属
原産地
メキシコ
葉のかたち
羽のように小葉が並ぶ羽状複葉。小葉のふちに小さなトゲがあります
成長
とてもゆっくり。じっくり付き合う植物です
流通
少なく、出会える機会が限られます
ここが魅力です
凛とした存在感
しっかりした濃い緑の葉が放射状に広がる姿は、一鉢あるだけで空間が引き締まります。
新芽の白い綿毛
新しい葉は、白いふわふわの綿毛をまとって出てきます。成長のたびに見られる楽しみです。
ゆっくり育つ時間
成長はゆったり。すぐ形が変わらないぶん、新しい葉が出た日の喜びはひとしおです。
太古から続くロマン
ソテツの仲間ならではの、悠久の歴史を感じる姿。話のタネにもなります。
管理していて見つけた、ふしぎなもの
先日、スタッフが鉢を管理していると、株元の土の表面に、茶色くボコボコした塊が出ているのを見つけました。「子株かな?」と思うような見た目ですが、よく見るとサンゴ状根(さんごじょうこん)と呼ばれる、ソテツの仲間だけが持つ特別な根でした。
赤丸の部分がサンゴ状根。小さなカリフラワーのような形をしています。
🔬 小さな「窒素工場」
サンゴ状根には、シアノバクテリア(藍藻)という微生物が共生していて、空気中の窒素を植物が使える形に変える働きがあるといわれています。ソテツの仲間が、痩せた土地でも育てる理由のひとつです。
子株との見分け方は、幹から離れた土の表面にあり、芽や葉の気配がないこと。病気や不調ではなく、ソテツの仲間らしさのひとつなので、見つけても心配はいりません。茶色く枯れた部分は自然に朽ちていきます。
育て方
日当たり
明るい場所が好き。日がよく当たる窓辺などで、のびのび育てましょう。
水やり
土がしっかり乾いてから、たっぷりと。やりすぎが一番の苦手です。
肥料
成長期にゆるやかに効く肥料を少しだけ。与えすぎは控えめに。
植え替え
根を触られるのは苦手。頻繁には行わず、必要なときに水はけのよい土で。
⚠️ ご家庭にペットがいる方へ
ソテツの仲間は、葉や種子などに有毒な成分を含むことが知られています。犬や猫、小さなお子様が口にしないよう、置き場所にご注意ください。
こんな方におすすめです
- 他の人とかぶらない、珍しい植物を育ててみたい方
- ゆっくり成長する植物を、じっくり楽しみたい方
- お店やオフィスの空間に、存在感のある一鉢がほしい方
- 植物の「古い歴史」や「ふしぎ」に惹かれる方
よくある質問
Q. 初心者でも育てられますか?
A. 水のやりすぎにさえ気をつければ、丈夫な植物です。成長がゆっくりなので、焦らず見守ってください。
Q. 室内で育てられますか?
A. 明るい窓辺であれば室内でも楽しめます。日当たりが足りないと葉が間延びしやすくなります。
Q. 株元にボコボコした塊が出てきました。
A. 子株ではなく、サンゴ状根かもしれません。病気ではないので、基本はそのままで大丈夫です。

