フィカスウンベラータ剪定記録

6月8日~

ウンベラータ剪定記録 | 第1回

伸びすぎた枝を仕立て直す

剪定するまでの記録

「もう少し、すっきりさせたい」
そう思ったときが、剪定のはじまりです。

ウンベラータは成長が早く、放っておくとあっという間に枝が伸びすぎてしまいます。今回は、少し伸びすぎてバランスが崩れてきたウンベラータを、剪定して美しく仕立て直すことにしました。

この記事では、剪定を決意するまでの状態確認から、実際に枝を切り、切り取った枝を水に挿すところまでの記録をお伝えします。

📷 この連載では、実際の植物の写真とともに、剪定後の変化を継続的にお伝えしていきます。

01

Before

剪定前の状態——伸びすぎたウンベラータ

剪定前のウンベラータ全体像。テラコッタ鉢に植えられ、幹がゆるくカーブしながら上へ伸び、大きな葉が茂っている
▲ 剪定前の全体像。幹がゆるやかにカーブしながら伸び、葉が茂っています

プラスチック製の鉢で育てているウンベラータ。元気に育ってくれてはいるのですが、全体的に上へ上へと伸びすぎて、バランスが崩れてきました。

ウンベラータは生育旺盛で、放置しているとどんどん縦に伸びていきます。このまま伸ばし続けることもできますが、今回は「もう少しコンパクトに、枝ぶりよく仕立て直したい」と思います。

🌿 剪定を検討するタイミング

  • 枝が伸びすぎて全体のバランスが崩れてきた
  • 葉と葉の間隔が広がり、スカスカに見えてきた
  • 部屋のサイズに対して大きくなりすぎてきた
  • 剪定のベストシーズン(5〜9月)を迎えた

02

Check

どこで切るか——切る位置を確認する

ウンベラータの幹の途中に赤い丸印で切る位置が示されている。節と節の間の枝分かれ部分が目印
▲ 赤丸の部分が今回の剪定ポイント。節のすぐ上を目安に切ります

剪定で大切なのは「どこで切るか」です。切る位置によって、その後の樹形が大きく変わります。

今回は赤丸で示した部分、ちょうど枝の分かれ目・節のあたりを目安に切ることにしました。この位置で切ることで、残した枝から新芽が出やすくなり、バランスよく枝が広がっていきます。

✂️ 切る位置を決めるポイント

  • 節(ふし)のすぐ上で切ると新芽が出やすい
  • 残したい枝・葉の向きを考えて位置を決める
  • 切り取る枝の長さは「挿し木」に使えるサイズを意識する(10〜15cm以上)
  • 全体のシルエットを想像しながら、少し高めで切るのがコツ

03

Cut

切る——清潔なハサミで一気に

赤いマークが付いたハサミでウンベラータの茎の節の部分を切ろうとしている様子のクローズアップ
▲ 清潔なハサミで、決めた位置を一気にカット。躊躇せず切るのがポイント

位置が決まったら、清潔なハサミで一気に切ります。ためらいながらのこぎりのように切ると、切り口が傷んで雑菌が入りやすくなります。切れ味のよいハサミで、一度でスパッと切るのが基本です。

ウンベラータの茎は意外と柔らかく、しっかりしたハサミであればすんなり切れます。切る前にアルコールで刃を消毒しておくと、切り口からの感染予防になります。

⚠️ 注意点

ウンベラータを切ると白い樹液が出ます。この樹液は皮膚や粘膜に触れるとかぶれることがあります。剪定の際は必ずビニール手袋を着用し、顔や目に触れないよう注意してください。

04

After

切った後——すっきりした株元の様子

剪定後のウンベラータの幹のクローズアップ。切り口がきれいな断面になっており、脇芽が伸び始めている節が確認できる
▲ 剪定直後の幹の様子。切り口はきれいな断面に。節から脇芽が出る準備が整っています

切り終えた直後の幹の様子です。きれいな断面になりました。節のすぐ上で切ったため、この節から新しい芽が出てくるのを待ちます。

剪定後の株は、しばらくは直射日光を避けた明るい場所に置いて管理します。切り口が落ち着くまでの1〜2週間は、水やりも少し控えめにするのがポイントです。

🌱 剪定後の管理

  • 直射日光を避けた明るい日陰で管理する
  • 切り口が乾くまで(1〜2日)水やりを控える
  • 1〜2週間で節から新芽が出てくることが多い
  • 肥料は新芽が出てから再開する

05

Sap

樹液——切り口から白い液が滲み出る

剪定後のウンベラータ切り口2箇所のクローズアップ。白い樹液が滲み出ている様子が左右で確認できる
▲ 切り口から染み出す白い樹液。左は挿し穂の切り口、右は株元の切り口の様子

切った直後、切り口から白い樹液が滲み出てきます。これはウンベラータ(フィカス属)特有の乳白色の樹液で、「ラテックス」と呼ばれるものです。

この樹液は自然に止まりますが、皮膚についたままにするとかぶれることがあるため、すぐに水で洗い流してください。服についた場合も早めに洗うことをおすすめします。

🔬 樹液(ラテックス)について

フィカス属の植物が持つ白い乳状の樹液。害虫から身を守るための防御物質と考えられています。切り口に炭を塗ったり、ティッシュで軽く押さえると早く止まります。子どもやペットが触れないようご注意ください。

06

Cutting

挿し木——切り取った枝を水に挿す

剪定で切り取ったウンベラータの枝をガラス瓶の水に挿して発根を待っている様子。屋外のパレットの上に置かれている
▲ 切り取った枝をガラスの瓶に水挿し。発根するまでしばらく様子を見ます

剪定で切り取った枝は、捨ててしまうのはもったいない!水に挿しておくとかなりの確率で根が出てきて、新しいウンベラータとして育てることができます。

切り口からの樹液が落ち着いたら、透明なガラス瓶やペットボトルに水を入れ、切り口を浸して明るい日陰に置きます。水は2〜3日に1回交換して清潔を保ちましょう。

💧 水挿しのコツ

  • 切り口の樹液をよく洗い流してから水に挿す
  • 葉が水に浸かると腐るため、下の葉は取り除く
  • 透明な容器を使うと根の出る様子が観察できる
  • 水は2〜3日に1回交換。腐らせないことが大切
  • 根が3〜5cm出てきたら土に植え替えのタイミング

07

Watch

屋外へ——明るい場所で様子を見る

水挿し中のウンベラータの枝が入ったガラス瓶を屋外のパレットに置いた様子(左)と、ガラス瓶の中で茎が水に浸かっているクローズアップ(右)
▲ 屋外の明るい場所に移動して管理中。あとは芽が出るまでじっくり待ちます

屋外の明るい場所に移動させました。

あとはじっくり待つだけですね。

📷 次回予告

発根の様子や、親株に新芽が出てきた変化など、状況に変化があり次第、写真とともに記録を更新していきます。「ウンベラータ剪定記録」の続きをお楽しみに。

🌿 🌿 🌿

📋 第1回のまとめ——剪定するまでの流れ

01

伸びすぎた状態を確認し、剪定を決意

02

節のすぐ上・枝分かれ部分を切る位置に決定

03

消毒済みのハサミで一気にカット

04

切り口を確認。株は明るい日陰で管理開始

05

白い樹液を水で洗い流す(手袋必着)

06

切り取った枝を水に挿して発根を待つ

07

屋外の明るい日陰で管理。変化を観察中…

ウンベラータをお探しの方はこちら

彩植健美では、状態のよいウンベラータを各サイズご用意しています。

ウンベラータをみてみる