その虫、本当に害虫ですか?

その虫本当に害虫?

観葉植物に出やすい「植物に悪さをしない」虫たち

観葉植物を育てていると、鉢の周りで小さな虫たちを見つけることがあります。

「虫がいる=悪いこと」として、すぐに薬剤で退治したくなるかもしれません。

でも、すべての虫が植物を食べたり傷つけたりするわけではありません。

今回は、観葉植物を育てていると見つけることのある4種類の虫を、

植物への直接的な影響が少ない順に紹介します。

1.トビムシ

土の上で小さな虫がぴょんぴょん飛び跳ねているなら、トビムシかもしれません。

トビムシは植物を食害する虫ではなく、主に土の中の有機物や菌類を食べて生活しており、

植物の近くにいても、植物を食べようと狙っているわけではないのです。

さらに、落ち葉などの有機物を分解する過程に加わることもあるため、

土の中の小さな分解者として働く存在でもあります。

見た目から、「害虫かな?」と思われがちですが、観葉植物にとっては基本的に気にしなくてもよい虫。

むしろ「土の中にいろいろな虫がいる」と、土が生きている証拠でもあります。

ただ、トビムシは湿った土を好みますので、トビムシが多く見られるようであれば、

それは水のやりすぎ(頻度が多い)のサインかもしれません。

虫そのものを退治するよりも、水やりや土の乾き具合を見直すきっかけにしてみましょう。

2.クモ

クモも、植物を食べることはしません。

むしろ、クモの種類によっては、植物に付く小さな虫を捕まえて食べてくれることがあります。

「クモがいる=植物に悪い」と考える必要はなく、植物の上や周囲でクモを見かけた際には、

しばらく様子を見てもいいでしょう。

もちろん、室内でクモの巣が増えて気になるようでしたら取り除いて問題ありません。

3.アリ

アリは4種類の中でも特に「植物に悪さをしている」と勘違いされやすい虫です。

実は、観葉植物にアリがいるだけなら植物を食害しているケースは多くありません。

鉢の中や、植物の上を歩いていても、それだけで植物が傷むわけではないのです。

ただし、アリがいる場合に注意したいのが、アブラムシやカイガラムシなど、

植物に害のある虫たちが一緒にいないか?ということ。

アリは甘い物質を出す害虫たちと共生関係になることがあるため、

アリを見つけたら植物の葉裏や茎、葉柄の付け根などを確認してみましょう。

害虫が見つからない場合はアリそのものを慌てて退治しようとする必要はありません。

それでも室内を歩き回ったり、鉢の中に巣を作ったりする場合は、鉢の周囲を清潔にし、

共生関係にある害虫の退治を試みる、侵入経路を確認するなど、

アリと害虫両方の対策案を講じることがおすすめです。

4.キノコバエ

鉢の周りを小さなハエが飛び回っていたらキノコバエ類かもしれません。

植物の葉や根を食べるような虫ではありませんが、鉢の中に発生した場合は注意が必要です。

幼虫は土の中の有機物などを利用して生活し、状況によっては根に影響が生じることがあります。

また、先述のトビムシと同じように、キノコバエの増える環境は、

土が長く湿ったままになっていたり、有機物が多かったりする傾向があります。

そのためキノコバエを見つけたときは、水やりの頻度や土の乾き具合も一緒に確認してみましょう。

虫を見かけたら…

虫を見つけたときに大切なのは「虫=害がある」と決めつけないこと。

どこに(どの場所)いるのか、何をしているのか、植物に実際の被害が出ているのか。

そこまで観察すると、その虫が植物を傷つけているのか、

それとも植物の周りで暮らしているだけなのか、が見えてきます。

クモに関しては人の顔を覚え、経験からこの人は敵か、味方かを判断できるとも言われています。

虫を見つけたら可能な限り様子を見て、少し観察をしてみる。

それも植物を上手に育てるための大切な習慣の一つではないでしょうか。