緑から色が変わる
植物を育てていると、
「あれ?葉っぱの色が変わってきた…?」
と気づくことがあります。
黄色、茶色、黒…
葉の変色を見ると「病気?」「枯れる?」と心配になりますが、
葉の色が変わったからといって、必ずしもトラブルとは限りません。
大切なのは、色だけで判断せず
「なぜその色になったのか」を考えることです。
黄色い葉=注意?まずは「どの葉か」を見よう
一番よくあるのが、黄色くなってしまった葉。一度は見たことがあると思います。
でも、黄色くなる原因はひとつではありません。
植物が成長するなかで、古くなった葉を意図的に落とすために黄色くなることもあります。
一方で、水の与え過ぎによる根の不調、光不足、水切れなどでも葉は黄色くなります。
特に、大事なことは変色している葉の位置です。
植物の下の方についている葉だけが少しずつ変色しているのか、
新しい葉まで次々に黄色くなっているのかでは意味が変わってきます。
「どの葉」が黄色くなっているのかを見ることで、生理現象なのか不調なのか、
植物のおおよその体調を見るバロメーターになります。
葉が茶色く/黒くなった=警告?
葉先や葉のふちが茶色くなったりするのは根の不調が代表的な原因ですが、
変色が広がらない場合はそこまで気にすることはありません。
根の先が窮屈になっていたり、少し温度の影響を受けていたり…
原因はさまざまですが、株ごと枯れるほどのダメージではありません。
しかし、どんどんと変色が広がる場合や、黒く変色している場合は対応を急ぐ場合があります。
低温や過湿、根の不調、腐敗など、植物が強いダメージを受けている場合があります。
冬の寒さや、土が乾かない状態が続いた後に葉が黒くなった場合は、置き場所や水やりを見直してみましょう。
「異常」ではない”変色”もある。
変色の中には、むしろ植物が元気に生長しているサインもあります。
例えばゴムの木の新芽。
展開したばかりの葉は赤っぽかったり、赤茶色に見えたりすることがありますが、
これは新しい葉を守るための「色素=アントシアニン」によるもので、
成長するにつれて緑色に変わっていきます。
日本の秋の代名詞「紅葉」も同じく、色素の影響で黄色くなったり、赤くなったりします。
また、モンステラは深い緑色の葉をもっていますが、新芽は薄い色の綺麗な黄緑色をしており、
成長とともに色づいていきます。
植物の個性ともいえる葉色を観察することも、植物を育てる醍醐味でもあります。
白や黄色の「模様」が…。これは病気?
白や黄色の模様が入った葉を見ると、「葉が変色している…?」と思うかもしれません。
でもそれは植物がもともと持っている「斑(ふ)」かも。
白い斑はわかりやすいですが、黄色い斑や黄緑の斑は傷みと間違われることも…
見分けるポイントは、模様として規則性があるか?同じ株の違う葉にも出ているか?
斑はその植物がもつ個性。日本では江戸時代ごろから愛され、現代まで園芸文化が発展してきました。
そして現在も、突然変異などから生まれた特徴を選抜したり交配したりしながら、
これまでにない斑の入り方や葉色を持つ新しい品種が生み出されています。
葉の色とは
白い斑だけでなく、黄色はクリーム色、緑とのコントラストなど、その表情は実にさまざま。
葉の色が変わったときは「異常かな?」と慌てず、植物からのSOSなのか、個性なのかを見極めましょう。
黄色、茶色、黒、赤、白…
同じ「葉の色」でも、その意味は全く違います。
葉の変化を観察することは、植物を育てることそのもの
色の変化を怖がらず、違いを楽しめるようになると植物の世界はもっと面白くなります。

