観葉植物のひみつ

根っこの不思議。。。

根っこの不思議。。(気根 板根 水中根)

今回は植物の生命の鍵、根についてお話します。

通常、根、といえば、地中に張り、植物に必要な水分、養分を取り入れるもの

なのですが、植物も環境によっていろいろ考え、工夫してその根を変形させます。

まず、案外知られていない気根(きこん)

サトイモ科(ポトスクッカバラなど)、

フィカス属(ゴムノキガジュマルなど)、

モンステラなどは

地上の幹部分から気根という根を出します。

※お手持ちのかたは幹やつるから下向きに出てる枝でもない

ナンだこれっていうの、見たことないですか?

役割は非常に多種にわたり、

1】地中が渇き気味の環境では、気根をだして空気中の水分を吸収する。

2】マングローブと呼ばれる森では、足場が悪いので支柱の代わりに気根をだす。

3】泥地などでは気根内部の空洞によって酸素を運ぶ。

4】幹を守るため、気根が幹を取り囲む

5】暗い環境では、気根が平たくなって表面積を広げ、光合成を行う。

などなど、大活躍O(≧∇≦)O !!

気根は下に向けて伸び、土部分に届くとそこから地中に向けて

新たな地中根を出します。

次に、板根(ばんこん)ですが、これは表土が浅く、

地中深くまで根がはれない環境などで見られます。

生長力は旺盛なのに、根がはれないと自身を支えられない。。

そんなとき、気根とは逆に、地中の根が地上にでてきて縦方向に板状になり、

自身を支えます。

植物は、悪環境に負けず、「どうしたらこの状況を乗り越えられるか?」と考えて、

このように困難に打ち勝つ答えを出すんです!

人間も見習いたいですね~♪

それとは別の、水分に恵まれている状態、

水中で出す水中根(すいちゅうこん)は、お坊ちゃま育ちのモヤシっ子;

ハイドロカルチャー(セラミスやハイドロボールで植えたもの)

なんかででてくる根がそうなんですが、常にお水の心配をしなくていいので、

通常、根の表面積を増やす役割を持つ、根毛がありません;

ですので、このまま土植えという苛酷な環境に戻すと耐えられません;

水性で育てたものは、できるだけ、そのまま育ててあげてくださいね(*´ー`;)

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