🌿 観察日記 番外編
モンステラと暮らす。
「葉っぱが割れない」謎を解く
切り戻しから水挿し発根、そして鉢への植え替えまで――前回「大成功!」で締めくくったモンステラの物語。
実はあれから1株が2株に分かれて、それぞれ観察を続けていました。
8月19日、ふと見比べてみると……ちょっとした違和感。。。。
2026.08.19
前回から1か月弱経過したモンステラですが、かなり成長しました(^^) でもよく見ると……
あれ!?ん!?……何かおかしい気がしますね……お気づきですか(^^?
左側のモンステラ……そうなんです! モンステラの代名詞・葉っぱの「切れ込み」が、ほとんど入っていないんです。
数枚は切れ込みが入っていますが、それは切り戻す前からあった葉っぱなんです
一方、カットした方は新芽もちゃんと切れ込みが入った葉っぱが出てきています。
本来なら、モンステラは葉っぱに綺麗な切れ込みが入ってるのが特徴ですが……
このモンステラは新芽ができて、きれいに展開もするのですが、葉っぱに切れ込みが見られません……。
この現象……実は植物生理学的なメカニズムで、ちゃんと理由があるんです。
モンステラを切り戻した際、元の株(土植え)とカットした株(水挿し)、同じ設置環境(光量や湿度)であっても、ふたつの株の内部ではまったく異なる反応が・・・・。
① 休眠芽(潜伏芽)のリセット現象
切り戻しによってトップ(成長点)を失った元株は、茎の側方にある「潜伏芽(休眠していた芽)」を覚醒させて新芽を出します。
この芽は生理的に幼若化(じょうじゃくか)した状態から再スタートするため、株自体は大きくても、新芽の組織としては幼体に戻ったような葉(切れ込みのないハート型の葉)を展開するんです。
見るからに・・丸くて幼い葉っぱに見えますね(^^)
② 頂芽(先端の成長点)の引き継ぎ
一方、カットして水挿しにした側は、これまで勢いよく伸びていた先端の成長点(頂芽)をそのまま保持しています。
頂芽はすでに成熟した葉をつくる遺伝的・生理的シグナルがONになった状態を維持しているため、水挿しで根が少ない状態であっても、最初から切れ込みのある成熟葉を展開できるんです。 出てくる新芽は全部切れ込みが入ってます。
③ 根と地上部のバランス(地上部・地下部比)
元株は切り戻しによって地上部の葉(光合成を行う器官)が一気に減ったのに対し、地下部には大きな根鉢が残っています。
株は一刻も早く光合成面積を確保しようとするため、複雑で作成に時間がかかる「割れ葉」よりも、素早く作れてすぐに光合成ができる「シンプルな丸葉」を優先してつくるんです。
元株の芽が割れないのは、あくまで一時的な現象です。
以前にも同じような事例があり、そのときもしばらくすると、きれいな切れ込みの入った立派な葉が出てくるようになりました。
ご家庭のモンステラを切り戻して、もし新芽が出てきて葉っぱが割れてなくても安心してくださいね
しばらくすると、きれいな切れ込みの入った立派な葉っぱが出てくると思います。
引き続き成長の様子をお届けしていきます m(_ _)m

