「元気になる薬」ではない、植物のごはん。
「元気がないときにあげるもの?」
「葉が黄色く変色しているのは肥料不足?」
「成長が止まった!肥料をあげよう!」
このコンテンツでは、そんな肥料に対する「ウソ?ホント?」を解説していきたいと思います。
肥料とはなにか?
植物は、光と水があれば育つ……と思われがちですが、それだけではありません。
植物が大きくなったり、新しい葉を作ったり。花を咲かせたりするには、
土の中から様々な養分(肥料分)を吸収する必要があります。
その養分を補ってあげるのが「肥料」の役目です。
「肥料」とは一口に言ってもいろんな種類や形があります。
植物が葉や根、花や実など「からだ」をつくる際に必要となる栄養を、液体にしたり(液体肥料:液肥)、
に固体したり(固形肥料:置き肥)して植物が吸収しやすくしたものです。
また、肥料はよく植物の成長を助ける「食事(食べるもの)」と表されます。
つまりは、植物を元気にする「栄養ドリンク」というより、
植物が成長をするための材料を補給するもの=食事と考えるとわかりやすいかと思います。
肥料は”いつ”必要なのか
では、肥料はいつやるのが良いのでしょうか。
食事と言われるくらいだから毎日?多ければ多いほど良い?
もちろんそんなことはありません。
人間も病気をしたときや夏バテ、疲れが溜まっていると、食欲が無くなることもありますよね?
そんな時に大盛り定食を毎食食べられる方は少ないはずです。
植物も同じで、弱ったときに肥料をあげてしまうと、こちらの思いとは裏腹に枯れてしまうこともあります。
逆に、新芽や根が増えている成長期にはからだをつくるために肥料が必要です。
必ず肥料は「植物が元気なとき」にあげましょう。
「肥料をあげれば、もっと元気になる」はちょっと違う?
ここは特に勘違いしやすいところ。
植物の元気がないからといって、肥料をたくさん与えればいいわけではありません。
光が足りない…
水が多すぎる…
根が傷んでいる…
そんな状態では、肥料を与えても問題が解決しないことがあります。
むしろ肥料のやりすぎ、が根を傷める原因になることも。
「元気がないから肥料!」ではなく…
光・水・温度・根の状態を確認し、そのうえで植物が成長している時期に適切な量の
肥料を与えることが大切です。
「窒素」は実は空からやってくる?
肥料の三大要素の一つである「窒素」。
植物の葉や茎を作るうえで重要な養分ですが、実は空気中には大量の窒素が存在しています。
ただし、植物がそのまま空気中の窒素を吸収・利用できるわけではありません。
そこで登場するのが「雷」。
雷の電気エネルギーによって空気中の窒素と酸素が反応し、
植物が利用できる形の窒素化合物が生まれます。
それが雨に溶け込んで土に落ち、自然界に窒素が供給されるという仕組みです。
昔の人は「雷が鳴ると、稲が育つ」という経験から、
稲のパートナー=「稲妻」
という呼び名をつけるところにはロマンを感じずにはいれません。
肥料をやる前に
もちろん肥料は植物にとって大切ですが、絶対必要ではありません。
肥料をやる前に植物の様子を観察し、植物の調子を見極めることが必要なのです。
植物を「見る」「愛でる」愛情こそが最高の肥料なのかもしれません。

