ストレリチア・オーガスタの育て方
存在感たっぷりの楕円型の大きな大きな一枚の葉っぱが魅力的です。
レースのカーテン等で少し日差しを遮った、
明るく風通しの良い窓際やリビング等に置くのが好ましいでしょう。
葉の一枚一枚が大きく横に広がり、葉脈に沿って裂けやすい特性がありますので、
できるだけ空間に余裕がある場所に置いたほうが、綺麗な葉姿を楽しめますよ。
原産国:マダガスタル アフリカサバナ気候区
学名:Strelitzia nicolai
同属種:レギネ
耐陰性: 室内の窓際 日当たりの良い室外
耐寒性: -5℃ 0℃ 5℃ 10℃ 15℃
育てやすさ: 初心者 中級者 上級者
ストレリチア・オーガスタってどんな植物?
ストレリチア・オーガスタ、存在感たっぷりの楕円型の大きな大きな一枚の葉っぱが魅力的です。成長すると、長さ60~120cm、幅30~60cmにも なり、同属の中では最大種です。しかも紫灰色の苞をつけ、その中から白色の花弁を出します。花は、極楽鳥花(ストレリチア・レギネ)似ですが、長さ 30~40cmと大きいのが特徴です。故郷では、高さ10mくらいに成長するらしいですよ。
イメージ的には南国ですが、実は、シンプルな陶器鉢と合わせると、格好良さ倍増だったりするんですよ。
水やりのコツ
1回の水やりは鉢底から水が出るくらいの量を必ず与えてください。土の表面を濡らす程度の水やりでは、鉢の中心まで水が入っていないです。
土の表面がしっかり乾いたら土の全体に水が行き渡るように、乾湿を意識したメリハリのある水やりを行いましょう。
葉水について
スプレーなどで、植物の葉に霧吹きを行うことを葉水といいます。
水やりだけでは、葉の乾燥による傷みを防ぐことはできません。
補助的な水やりとして、葉水は必要とされています。
【メリット】
(1)水分補給
葉面からも水分を吸収することができます。また、根が弱っている植物にも効果的です。
(2)埃を落とす
室内に置いていると、葉には埃が付きます。この埃のせいで光合成が上手くできない場合があります。
(3)病害虫予防
水を嫌う虫から植物を守ります。害虫予防が結果的に病気のリスクを下げてくれます。
【与え方】
春~秋は葉の全体がしっかり濡れるまで葉水を行ってください。
乾燥する冬も葉水は必要ですが、水滴が滴るほど与えるのはNGです。葉全体にふんわり水滴が乗る程度にしましょう。
年間を通して、毎日行うようにするとよいですが、水やりをしっかり行っていれば葉水を忘れても枯れることはありません。
肥料の与え方
肥料を与える時期は4月~6月と9月~10月です。
この期間以外は、生長が鈍るので控えましょう。
おすすめの肥料の与え方は、緩効性化成肥料(置き肥)と液体肥料を平行して使用することです。それぞれの肥料にはメリット・デメリットがあります。同時に与えることでそれぞれのデメリットを補い合ってくれます。
ちなみに、液体肥料を与える頻度としては、2週間に1度くらいが良いです。
※7月~8月の気温が高すぎる時期は根が休む場合があります。根が動かない時期に肥料を与えすぎると、肥料焼けを起こします。
この時期は、緩効性化成肥料(置き肥)を与えない方が安全です。水やりの代わりに液体肥料を2週間に1度くらいのペースで与えるだけにしておきましょう。
剪定について
不要な枝や葉を切り落とすことで、植物を健全に育てる手助けをすることができます。
【メリット】
1、込み合った枝や葉を切ることで、蒸れにくくなり害虫対策になります。
2、葉っぱ1枚1枚に光が満遍なく当たるようになります。
3、不要な葉を切ることで、新芽などに養分が行き渡り成長が促進されます。
【注意点】
剪定は4月~5月・9月が適期です。休眠期や気温の高い時期に幹を切るなどの大きな剪定作業を行うと枯れるリスクが高まりますのでお控えください。小さな枝や葉を切る程度であれば年間を通していつ行っても良いです。
また、湿度の高い日の剪定作業は控えてください。切り口が乾燥せず、カビなどが発生しやすいです。
植替えについて
植物は、幹や枝葉が生長しているとその分根も土の中で生長しています。
鉢の中が根でいっぱいになってしまうと、うまく水分を吸収できなくなります。
また、酸素も入らなくなり窒息してしまいます。
これらを防ぐために、2~3年に1度の植替え作業は必要です。
【注意点】
4月~5月・9月が適期です。根が休んでいる時期の植替え作業は、控えたほうが安全です。
鉢の底には、鉢底石を敷き水はけの良い土を使用しましょう。
水はけの悪い土を選ぶと根腐れを起こすので注意してください。
病害虫について
どの植物にも病害虫のリスクはあります。
特に春先と梅雨時期は、害虫が増えやすいです。
また、病気は害虫が樹液を吸うことによって、発症することが多いです。
害虫対策をしっかり行うことで病気のリスクも下げられます。
増やし方
植替え時に根を整えていると親株の隣に子株を発見した経験がある方も多いのではないでしょうか。
一概にすべてではないのですが、子株が吹く植物は株分でしか増やせない場合があります。
ある程度育て方が分かってきたら、ぜひ次は株分で増やすことにも挑戦してみてはいかがでしょうか?
親株と離したことで子株が上手く生長しないこともときにはあるかもしれませんが、これも植物を育てる楽しさのひとつだと思いますよ。
ちなみに株分をするのに良い時期は4月~5月・9月です。
気温が安定しているときに行いましょう。
【方法】
(1)株分け
手順1:子株を切り離す
親株から子株を切り離す場合は、あらかじめ水やりを控えて乾燥させておきましょう。
出来る限り株を傷めないように土を落とし、親と子が繋がっている根っこをハサミで切ります。
手順2:植え込み
切り離した親株と子株を別々の鉢に植え込みましょう。
土に植え替えてからの管理方法:
半日陰で直射日光が当たらない場所で管理してください。
新しい芽がでてくるまでは、土が乾ききる前に水やりを行いましょう。
根が張りしっかりしてくれば、土が乾ききってからお水を与えるようにしていきましょう。